オッチャンの「物見遊山」綴り

念願の大阪城へ行ってきました!
平成19年8月18日 大阪城公園一帯

 『ありがとう大阪』出立の朝

 『京セラドーム大阪』での試合観戦(T×Cも見てきました!)も無事に(といって
も残念ながら広島の敗戦…)終わった翌日、さぁ、一路岐阜へ向けて出立しようと思っ
ている朝です。
 チェックアウトのお客さんが、それぞれの思惑を胸に、出立の準備をしております。
その中に、「C」マークの赤い帽子をかぶった男の子がいました。


 昨日は、阪神vs広島が『京セラドーム大阪』でありまして、「バックホームの送球、
タイミングはアウトだがっ、セーフ!セーフ!おっと、ブラウン監督がベンチを出ま
す。」という大波乱があり(実はその前日のD戦でも2塁の判定でオオモメしました。岡田監督
退場処分の翌日の広島戦です…)、翌日の(阪神応援系)スポーツ紙でも『もうけた1点』
という表現がありました。(って、岡田監督ったら、アウトセーフは仕方がないとか言っちゃ
って、前日のオオモメを棚に上げちゃった発言しちゃってるし…)


 まぁ、同様に「あれはアウトじゃろうが!」と思っていただけに、その男の子に、

 「昨日のバックホームは、アウトだよなぁ!」

 と、問いかけてみました。すると、

 「うん。アウトだって!」

 という、心強い返事!ご家族のお控えになっている車のナンバープレートには、大阪
から300kmほど西の表記がありました。


 お互いに、がんばって、帰ろうなぁ!
   (ぼんぼやーじ!)

 よっしゃ、オッチャンも愛する家族を乗せて、岐阜へ向かうぜぇ!今日はこのまま帰
って、18:00〜ナゴヤドームへvs横浜の応援に行くのさっ…!←えっ?まだ行くの?



 ということで、車を走らせて大阪市内を一路、東へ向かいます。地図上の表現だと、
あみだ池筋から土佐堀通りを東へ、天神橋、天満橋を越えて、さぁこのまま大阪城を一
目見てから国道1号線に向かいまひょかぁ…、なんてぐらいのところで、ビルとビルの
間から垣間見える“荘厳で華麗”な屋根が見えます。


 おお!大阪城〜!


 昨年の大阪虎退治旅行(去年も京セラドームで阪神vs中日見ました…)のとき、大阪
城へお邪魔するつもりだったのですが、残念ながら雨天のために外周道路を(車で)ぐ
るぐる周っているだけの、さみしいものでした…。

 「大阪城が見えるねぇ。」なんてのんきなことを申しておりましたが、車の向きが次
第に大阪城の方向へ向き始めているではありませんか!


 「去年行けなかったから、ちょっとだけ、寄って行きますか!」


 オッチャンのこのヒトコトが、この後の行程を大きく揺さぶる原因となったのです。


トップへ
戻る


「そりゃ、内堀も埋めるわなぁ…」

 昨年同様、大阪城の外周(玉造筋)へ入りました。「24時間テレビ」なるイベント
の真っ最中で、近所のテレビ局を中心に人の波がうねっています。

 大阪城の東側、森ノ宮駐車場へ車を止め、車の外へ出た瞬間、


 「焦げる〜!」


 車外気温計は36℃!!

 まさに、刺す様な“直射日光”ですよ。朝10時を少し回ったところで、この温度と
日射し…。(いろいろ厳しいんですよ…)

 オッチャン一家は大阪城の天守閣を目指して行軍を開始しました。

 噴水のある広場を抜けて(セミの皆さんが、噴水水槽内で多数絶命しておりまし
た)、「→天守閣」と書いてある看板に従って行軍を続けます。


 大阪城公園内の『大阪城音楽堂』とか『大阪市音楽団』事務所前とか、セミがワンチ
ャカ鳴いている並木道を通り抜け、なんだか開けたなぁと思ったらこの風景。


玉造口から天守閣!


 「天守閣、でら遠いがや〜!」


 めっちゃ暑い中、やっと開けた景色がこれ…。


(ちっちゃくてごめん!)

 また、木陰から抜け出したところなので、直射日光の激しいこと!
 カーちゃんの表情が、明らかに不機嫌になってきます!(ゲ!○△※□!!)



 実際に『大坂の役』のときは玉造口なんぞ、めっちゃ豊臣方ですから、歩くの走るの
お構いなしの位置ですよ。

 こんなところからでも、笠や胴巻き、具足に槍でも持って「うわぁ〜!」とでも叫び
ながら天守閣目指そう!と思っても、50mもたねぇよなぁ…。(息きれて…ゼイゼイ)
 平野や阿倍野、住吉方面の『徳川陣』から大阪城を攻めようと思ったら、「すみませ
ん。南海や地下鉄使っていいっすか?」とトンチンカンを言い出しそうです…。
 「天満橋で降りたらすぐじゃないですかぁ!」と思いつつ、地図で見ても『森ノ宮駐
車場』から歩くより、遠いじゃん!

 そりゃ、内堀も埋めちゃうよなぁ…。


トップへ
戻る


では桜門から天守閣攻略

 桜門前の売店でスポーツドリンクなどを購入して一息つきました。(あっつぅでな
も)

 桜門前には、公園内を巡回するSL列車タイプのバスがいるそうで、そこそこの人を
搭載した列車バスが待機します。

 そこで、耳を疑うトンチの利いた叫び声!

 「ロードトレインは、駆け込み乗車おっけーで〜す!」

 スタッフの兄ちゃんが、ニコニコしながら呼びかけます。

 ちょうど桜門から出てきた団体さんが、ロードトレインに飲み込まれていきました。



 ロードトレイン乗り場や売店のある広場から桜門に向かいます。石造りの橋を渡る
と、橋の両側にライトアップ用のロウソク立があり、昼間に見てもなかなかかわいらし
い佇まいでした。

 桜門をくぐり、いよいよ場内へ突入したつもりなんですが、天守閣はまだ向こうに!

 その間に「旧第四師団司令部庁舎」などという、これまた重厚な近代建築があったり
します。




 そして、やっと、実感できる距離にやって来ました。





 豪奢ですねぇ!立派ですねぇ!

 来て良かった。正直、涙が出そうになった。日本人は、この姿を、未来に残す努力を
惜しんではいけない!
 酸性雨とか大気汚染とかから、この雄姿を保全するための、日本の難攻不落の知恵を
後世に残すために、方策を残さなきゃいけない!

 銭じゃないんです。大阪城に限った話ではありません。全国の山城、平城、城跡、砦
跡、日本人の“守ってきた戦ってきた”証拠を、『ミサイル1発』時代に残すんです!



 あ、熱くなってしまいました。決して、アナログ時代に戻そうということではありま
せん。確かに、自動車とか、工業とか、アナログ時代に戻した方が環境に優しいという
ことも聞きます。
 しかし、移動は馬車(しかもお金持ち)の生活が、できますか?



 ついでに、接近して撮ってみました。




トップへ
戻る


古代怪獣に思いをはせ

 天守閣に入れてもらいました。

 少しの行列に並びながら、近代的なエントランスを眺めます。黒塗りのエレベーター
のドアや、ちょっとした日本建築っぽい装飾を楽しみながら、歩みを進めます。

 エアコン利いてて良かった!

 それでも滴り落ちる“汗”と闘いながら、『黒塗りのドア』に吸い込まれます。


 一通りの説明を、見目麗しいエレベーターガール(表現古っ!)様からちょうだいし
て、展示施設を見学します。

 オッチャン、カーちゃん、小僧の三人で、「大坂夏の陣図屏風」の映像による説明に
見入ってました。しかもきっちり映像が一回りするまで、無駄口一つ叩かず、わき目も
振らず見入ってました。

 さっき通過してきた「天満橋」でこんなことがあったんだねぇ…、の展開に驚き、本
当に大阪市内が戦場だったんだねぇ…、としみじみ思い、大坂の平野って大変だったん
だという勝手な歴史ロマンを楽しんでおりました。




ハーイ!天守閣から通天閣の写真。

徳川方の動きはどうじゃ?




古代怪獣ゴモラが現れた!ウルトラマンがんばれ!(うそうそ〜ん)




“鯱”も護りの一つかな。


 約3時間、すっかり満喫の大阪城探検でした。


 良い体験をさせてもらいました。ありがとうございました。

トップへ
戻る









そういえば!

急いで家へ帰らなくちゃ!

忘れてたぁ〜!