オッチャンの「物見遊山」綴り

　行って来ましたよ！今年も！

　中日ドラゴンズを応援して、はるばる（？）敵地大阪へ！

　お蔭様で、たいした交通渋滞もなく、ほぼ定刻通りに大阪市内の宿に到着し（今年の
スモールトピック、大阪市内で迷わなかった！）、ちゃんと試合開始前に、京セラドー
ム大阪の前に立つことができました。（まぁ、お宿のおねぇちゃんが小僧の“ＣＤマー
ク”の帽子を見て、笑顔が引きつってましたが…）

　この頃阪神の「死のロード」が快適になったと聞きますが、やっぱドーム球場のなせ
る業。雨や風のことはまだしも、蒸し暑さを回避できているということは、観客のこと
は放っといても選手の皆さんにも、恩恵なんでしょうねぇ。（阪神、１２勝８敗って勝
ち越し快適ロードジャン！！）

　いやぁ、良かった良かった。

　じゃなくて、今回はとても『不安』がつきまとう、シートポジション！

上段レフト指定　9列　641番

（って、どこよ…）

右はこんな風！！（あぁ、黄色い）

　　左も当然こんな風！！（黄色い〜！）

　基本的に、スタンド全体円グラフが「９：１」の様相でありまして、その“１”の部
分にかろうじて青色を保っている状況であります。

　上記、9列641番とは、その“１”の部分からおよそ30メートルバックスクリーン側に
移動した、レフト側阪神ファンの『真っ只中！』。

　「どら、つれ〜がや〜！」（タイロンアレンジ！）

　その様な環境にぽつねんと座る『青色』家族…。いえ、全部指定席ですから、仕方が
ないことなんです。客観的に見ると、↓

という状況が、敵地「京セラドーム大阪」内で発生しておった訳であります。

　…とここに、救世主登場！

　「すみませ〜ん。席交換してもらっていいっすかぁ？」

　目の前に、2人の阪神ファンのお兄さんが…。

　「ボクら、ドラゴンズの席なんすよぉ。かなり厳しいんですよぉ。」

　話によると、チケットを取る時に『上段レフト外野ビジター応援席』しか空いていな
かった様で、お2人の休日のことや野球観戦したいという気持ちから、とりあえず『押
さえた』結果が…、

　「真っ青の最前列ど真ん中で、応援団の音頭執りのまん前なんですよ…。」

　気持ちを切り替えて、真っ青の真ん中で『Ｔｉｇｅｒｓ』の縦縞応援ユニを着ている
ことは出来ましたが、応援メガフォンをかばんから出すことが、とってもためらわれた
と語っておられました。

　勿怪の幸いこれ幸い！カーちゃんと小僧を“Ｄ武装安全地帯”へ帰せるではないか！
お互いのチケットを確認して、カーちゃんと小僧は“Ｄ武装安全地帯”へ。お2人は、
はれて黄色の帯群へ移動して、一件落着…、ん？

そういえば、黄色い帯群に取り残されているアタクシ。

　まぁ、現地到着までは元々不安で、現地に到着してからも乗り気はしなかったんです
けど、座ってみたら気にならなくなるもので、チケット交換の云々の頃にはすっかり
『心、男子漢』ローブをまとい、２００６チャンピオンダブルメガフォン（一部自作）
を肩からかけてうろうろしてましたから！

　しかもすぐ後ろの御仁が、さりげなくドラゴンズのタオルを首から提げていらっしゃ
います。（お〜！心強い！）

　景気づけに、立ち売りのビールを注文します。「中日ファンですが、この席でも売っ
て下さいますか？」という、妙な遠慮をかもし出しながら聞いたところ、「は〜い！お
客さん（青くて）解りやすいから、絶対呼んで下さいね！」と、見目麗しいお嬢さんと
実に生き生きとした会話を楽しみました。（←おっちゃんやなぁ！）

　お蔭様で近所のドラファンとも、阪神ファンのお2人とも仲良くお話させてもらいな
がら、チューハイご馳走になりながら（ホンマ！ごっちゃんでした！）、めでたく試合
開始を迎えます。

　１回の表、中日ドラゴンズの攻撃です。今日のスタメン一番は『井端弘和』。京セラ
ドームのレフトスタンドに詰め掛けたドラゴンズファンから、井端選手の応援歌、ファ
ンファーレが聞こえてきます。

　と東海ラジオ村上アナウンサーになりきって書いてみました。そのレフトスタンド、
ドラゴンズの応援団からやや離れたところで、『心、男子漢』ローブのオッチャンが、
「お〜、お〜。」と井端選手のファンファーレを口ずさんだとたん、

　前方阪神ファン（の一部）から一斉に睨まれる戦慄…。

　『こりゃまずったかなぁ…（汗）』と思いましたら、隣の仲良くなった阪神ファンの
お兄ちゃんが、「オレ、井端好きなんで、井端は一緒にやりますよ！」と、助け舟を出
して下さいました。

　助けも入って、なんとか（そりゃちょっとはヤケクソで）、『心、男子漢ｉｎ京セラ
ドーム大阪』を楽しもうと、結構大声の応援が続きます。

　タイロンが打席の「ホ〜ムラ〜ン、か〜っとばっせっ、タイロ〜ン！」を始めたとき
には、あちこちから「クスクス」という声が聞こえてきたと同時に、

「へぇ、こないして歌ってるんや。」

という声も聞こえて、オッチャンちょっとは“布教”に成功した模様です。

　その後も、オッチャンが阪神の選手で最も好きな、『アンディー・シーツ選手』のフ
ァンファーレ「（ぱ〜んぱぱらんぱん）アーンディー！」を一緒にやってみたり、金本
選手の「ラーイトスタンドへー！」をやってみたり、そこそこ融和を図りながら時を過
ごしました。（さすがに阪神のチャンステーマは沈黙しておりましたが…）

　６回の表にタイロンの先制ツーランが、一直線に（ホームランの弾道の延長上にオッ
チャンがいた！残念ながら下段に飛び込んだ模様…）飛び込み、７回ノリさんの犠牲フ
ライで追加点。阪神(ファン）鬼気迫る“ジェット風船”が乱舞します。

　ファンの気合の乗った金本選手のソロアーチ（きれいな弾道だこと！）で、気迫のこ
もった憲伸投手を追い詰め、内野ゴロの間の得点と、続けざまに攻め立てる阪神。

　もう、お互いの応援の盛り上がりで、いちいちＤ党だのＴ党だの気にしている場合じ
ゃなかったんですよ。

　もう、「狙い撃ち」やって叫んでいるオッチャンのことは、だぁれも、気に留めてま
せん（多分）。

　「ドラゴンズ、ピッチャーの高橋に代わりまして、岩瀬！」

　「９：１」の円グラフの“１”が大いに沸くとき、30メートルセンター寄りではため
息とも先頭打者への期待とも取れる「あ゛ー」に包まれていました。

　打順は、「４番、レフト、金本。背番号“６”」。

　球場が揺れるという経験は、確かに今までにあります。先ほどの７回裏にソロホーム
ランを打っている金本のバッターボックス、阪神ファンの『同点にしてぇ』という声が
当然聞こえてきます！

　“怒涛”という言葉は、このためにある！

　黄色の帯群の中にいて、目で耳で、肌で感じた一時（いっとき）でした。

　接戦の末、中日ドラゴンズが阪神タイガースの追撃を抑えて、「３−２」でなんとか
モノにしました。

　今年の岩瀬投手は、朝倉の力投をダメにするとか、朝倉の力投をダメにして自分が勝
ち投手になっているとか、『朝倉ファン』でもあるオッチャンにとっては“疑”の付く
ファイヤーマンです。（あと、若手が何人か餌食になっていた様な…）

　今回は、きっちり締めていただきました。岩瀬投手、ナイスピッチングでございまし
た。

　試合が終わって、救世主の阪神ファン（のお2人）とも礼を交わし（ご馳走様でし
た！）、『後ろのドラファン』と、

　青枠内です（再三使いまわしの画像ですみません…）

青枠内へ合流し、離散家族（オッチャン一家）も無事に再開を果たしました。

　上記の青枠内で、一通り勝ちのセレモニー（１−９から始まって“燃えドラ”に至る
まで）が終わったあと、応援団のお兄ちゃんが「応援歌のリクエスト！」ということ
で、宇野勝とか、立浪さんメドレーとか、レオ・ゴメスとか、彦野さぁかっとばせ！と
か、オッチャンウルウルのラインナップでご歓待！

　なんだかんだと理由をつけて、ドラゴンズファンを足止めしておく作戦（勝ち試合の
み）は、京セラドーム大阪最寄駅の「ドーム前千代崎駅」にごった返す人々との無用な
軋轢を回避するための有効な手段と、オッチャンは考えております。

　お蔭様で、（京セラドーム）終了時刻ぎりぎりまで楽しませていただきました。

　今オッチャンが考えていること。

　オッチャン一家、大阪参戦『年中行事』の可能性！

　よっしゃぁ！来年も行くぞぉ！

　必ず、『上段レフト外野ビジター応援席』を確保して…。

（ちなみに、オプショナルツアーで、こんなの↓）

　ううん、大阪城！

　ご馳走様でした。ありがとうございました。