JWINメンバーの名を冠したゾウムシ(2)


ノヒラカレキゾウムシ Acicnemis nohirai Morimoto et Miyakawa


ノヒラカレキゾウムシ,野平照雄氏


ノヒラカレキゾウムシ
本種はカレキゾウムシ属 Acicnemis の中では比較的大型であり白い紋が一見よく目立ちそうですが,意外と保護色となっていてちょっと見ただけではまず気づかないでしょう. サクラの枯れ木にいますが,あまり多くはありません.「原色甲虫図鑑(Ⅳ)」(保育社)には大変よく似たクロカレキゾウムシ Acicnemis albofasciata (Ter-Minasyan) が載っていますが,本種については何も書かれてはいないので本種をクロカレキゾウムシと誤同定された方もいるかも知れません.

野平照雄氏
氏は岐阜県を代表するゾウムシ屋で新種・未記載種をたくさん発見されています.本種のほかにノヒラツツキクイゾウムシ Magdalis nohirai Morimoto にも氏の名前が記されています.こちらの方は珍品でめったに捕れません.岐阜県森林科学研究所に勤めておられましたが2004年退職され,「自然学総合研究所」に移られました. 氏の希望されていた仕事でもあり,今後の活躍が期待されます.岐阜県森林科学研究所時代にホームページで随筆「山のおじゃまむし」を 連載されていましたが,この度単行本として出版されました.是非一読されることをお勧めします.


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