カワセタマノミゾウムシ Sphaerorchestes kawasei Morimoto et Miyakawa
カワセタマノミゾウムシ
背中のハート模様が何ともキュートなゾウムシです.惜しむらくは体長3mm弱と小さいことです.タマノミゾウムシ属の特徴は
他のノミゾウムシが扁平な体型をしているのに対して,ほとんど球形をしている点で,ほとんどが南洋に分布しており,
日本では本種1種のみが見つかっています.
今のところ紀伊半島と屋久島でしか見つかっていません.熊野市付近では海岸付近の照葉樹林から捕れていますが,
あまりたくさん捕れず,生態も分かっていません.
川瀬英夫氏
写真からも伺えるように大変おっとりした方です.しかし,採集のしぶとさはなかなかのもので,他の人があまり捕れない虫を
ねばり強く探してゲットしています.本種は1990年に熊野市楯ケ崎で氏が採集されたものをホロタイプにして記載されました.
仕事の関係で転勤が多く中部地方をあちこちと回り,当地の珍品を次々と手に入られ,現在は富山で仕事に採集にと精をだしておられます.