カンノウカレキゾウムシ Trachodes kannohi Morimoto
カンノウカレキゾウムシ
本種は官能氏により三重県御池岳の沢筋で落ち葉下の土から見つけられました.ダルマカレキゾウムシ属 Trachodes の中では一番最後に見つかった種で,
余り採集されおらず分布についてもよく分かっていません.ササジカレキゾウムシやミヤマカレキゾウムシと極めてよく似ているので,
もしかしたらこれらの種と紛れているかも知れません.もう一度見直してみて下さい.
官能健次氏
官能氏は市橋氏と並んで三重県を代表するゾウムシ屋です.枯れ枝,落ち葉下はもっぱら氏の天下で珍品をたくさん見つけ出しています.
冬には三重県中に落ち葉下のゾウムシを求めて探し回り,土を20kg以上も背負って持ち帰ってくるそうです.
現在はリンゴヒゲボソゾウムシ類の紀伊半島内の種分化ををめぐり,その境界がどのようになっているのか,境界付近の交雑の様子などを
調べておられます.