イチゴハナゾウムシ Anthonomus bisignifer Schenkling
その名もズバリ花象虫.もっとも花といってもつぼみに産卵のためやってくるのですが.
この仲間はゾウムシ亜科 Curculioninae ハナゾウムシ族 Anthonomini に分類され20種あまりが記載されています.大きさは1.5mmから5mmほどの
小型ゾウムシです.
本種は2mm強と小さな体ですが,バラのつぼみなどにいるとその色彩からすぐに分かるでしょう.4月から5月にかけてノイバラ・キイチゴにたくさん見られます.
バラの害虫としてクロケシツブチョッキリとともに注目されています.もっともクロケシツブチョッキリのようにつぼみの付け根に孔をあけ枯らしてしまうことはしませんが.
我が家ではハナモモの新芽の先端に産卵し枝先を枯らしてしまいます.分布は東北アジアですが,西洋ではラズベリーなどキイチゴ類の重要な害虫になるおそれから
移入に気をつかっているようです.