伊保で、特攻機に爆弾をくくりつけ
                                         加藤 徹さん(瀬戸市)

 19年11月、18才の時、窯業高校から、7〜8人一緒に予科練へ、13期生として入った。牧ノ原の、大井海軍航空隊で訓練を受け、20年8月に名古屋基地(伊保原)へ来た。ここから、特攻隊は飛びたって行った。飛行機の胴体に、六百キロ爆弾をワイヤ−でくくりつける作業もした。四国沖にでもいる軍艦に向かってであろうか、落下傘も持っていないから、飛び立った以上必ず死ぬ。「震洋」といって、二百キロ爆弾を積んで体当たりしていくモ−タ−ボ−トや、「フクリュウ」といって、海に潜っていて、下から敵艦に機雷を当てる話も聞いた。基地では、終戦のことを聞いても、「我々はあくまで戦う」というビラがまかれた