『病気するやつは非国民』  
                                             

                                    磯村実さん(瀬戸市)    
                                     

  当時、水野小学校教諭だった。大内部隊が、10教室のうち、3教室の床をはがして使ったので、高学年の授業は、午後から行なわれた。私も、住民として、土砂の運び出しをやらされたが、怖かった。  私は、兵隊検査に丙種合格で、水野小学校での、国民兵の検査の時も、病気で仕事を休んでいたが、兵隊に『こんな時に病気するヤツは非国民だ』と言われ、教室で正座して見学させられた。工場のまわりの民家には、立ち退き命令が出ていて、すでに印鑑が押されていたという。       




こんなところに穴を掘るようでは
                松本一男さん(瀬戸市)
 
 
 私は当時、中水野区長で、区では、大内部隊も腹が減っては気の毒だというので、リヤカーを引いて、藤岡の方へさつまいもを買い出しに行って、、大内部隊に、差し入れに行った。こんなところに穴を掘るようでは、大日本帝国もおしまいだと思った。