オッチャンの「物見遊山」綴り

南信下條村「そばの城」へ行ってきました!
平成19年9月16日 道の駅「信濃路下條藩 そばの城」

 そば喰いのパラダイス発見!

 『気温35℃』が当たり前になりつつあった頃です。

 8月5日に、中津川市の「十九上(とくじょう)」さんへお邪魔して、ドライブしな
がら南木曽、清内路、飯田を抜けて、何を思ったかわざわざ遠回りした先で発見した
「そばの城」です。


 そこで見つけた『恐らくは、地上最強の誘惑』の張り紙…。




 「そば食べ放題?しかも1,300円?」

 おいおい…。

 荒救作物である「ソバ」をやたらと高級食にしやがったマスコミにも問題大ありです
が、そこらの気取った蕎麦屋の『大盛り』と、かわらん価格ではないか!
 (まぁ、うまいそばを食べさせようと思ったら、材料のソバ粉は当然のこととして、
良水を大量に使うので、もしかしたら値段に反映されていても仕方がないかもねぇ…)


(どえりゃぁ)
「パ〜ラダ〜イス!!」(だぎゃ〜!)



 『そばの城のベテラン藩士(職員さん)』によりますと、「さすがに材料や燃料の高
騰で、申し訳ないのですがお客様にお願いするしかなくて…。残念です。」と、先月
(7月)までの1,200円から100円価格を“上げた”そうです。

 「次回のお越しの際は、ぜひお昼前にどうぞ!お待たせしませんよ。」というベテラ
ン藩士の忠言もあり、再訪を誓いました。


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いざ、出陣!

  朝から、雨、晴れ、雨、曇り、ああ、雨かなぁ、あ、晴れてきた、というはっきり
しない天気です。

 昨晩の家族軍議の結果、『日曜日はドライブがてら、そばを食べに行こう!』という
ことに相成りまして、「そばの城攻略」がオッチャン一家の作戦です。



「そばの城のそばを殲滅するのじゃ!」
(“風林火山”の晴信ちゃん風にお願いします)



 オッチャン一家を乗せた車は、中央自動車道園原I.C.から昼神温泉を経由して、阿智
村、下條村を通り、国道151号線沿いの「道の駅信濃路下條」に到着です。(いえ、
たった2行の記述ですが、実際1時間ぐらいの行程です)

 その途中も雨が降ったり、日が差してきたり、やっぱりはっきりしない天気です。


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テーブル席に布陣

 「そばの城」の建物内、1階のお土産群に目を奪われることなく、オッチャン一家は
2階のレストランへ向かいます。
 レストランの入り口に券売機があり、ちょっとした列が出来ていました。「混んでい
るのかなぁ」とも思いましたが、実のところは券売機2台の内1台が、『1000円札
(と硬貨)オンリー対応』だったので、大きなお金を使う人の列が出来ていました。

 入り口手前からテーブル席、奥の方にお座敷があります。オッチャン一家は外の景色
が見えるテーブル席に布陣しました。


 チケットを“もぎって”もらって、そばを待つ間に周辺の状況を調査します。

 さすが、道の駅のレストランです。カツカレー、ラーメン、うどん、カツ丼を召し上
がっている方が確認できました。(空腹の鼻へいとも簡単に入り込んでくるカツカレー
様の自己主張に負けない様、精神を集中します)


 でもまぁ、ほとんどの方が、『そば』を召し上がっています。

 子どもも大人も一様に、おいしそうにおそばを楽しんでおられるご様子です。ただ、
そば食べ放題をお楽しみの方がいらっしゃらない様で、見渡してもざる(蒸籠)の枚数
は2枚がせいぜいです。
 もっと、“5枚挑戦中!”とか、“10枚突破!!”とかの、臨場感溢れる蒸籠の積
み方はありません。

 そうですよねぇ。ざるそば1枚700円ですから、2枚食べるより100円安い「そ
ば食べ放題」に走りますよねぇ。従って、オッチャンのような日頃の鬱憤晴らしではな
くて、いつもよりそばをたくさん食べられるという解釈の方が、自然ですよね。



 …しかし、この一般的解釈が裏目に出てしまうのです。


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合戦開始!

 「は〜い、食べ放題、お待たせしましたぁ!」と、見目麗しいお嬢さんが、お待ちか
ね「そば食べ放題」を給仕してくださいます。



 一目見たその時の心境…。

 「盛りが少ない…。」
(まぁ、よく確認もしないで思ったことなのでご容赦を…。)


 手前の落花生箸置きに乗っかった“マイ箸”(長さ約23cm、330円)の大きさを
スケールとして、蒸籠自体は特に大きいとかコリャ小さいとかではありません。

 普通の蒸籠に、平打ち麺が「どかっ!」と乗ってます。平打ち麺だからボリュームが
あります。一般的なそば(そば切りに分類されるらしい…)の太さより当然太い。

 この状態で食すということは、1本あたりの量が多いそばを腹に詰め込むということ
で…、え?すぐに腹いっぱいになる?

 「大誤算!(だ〜いごさ〜ん!)」



 ええぃ!出てきた食事はすべて殲滅するという生活信条に誓って、

「そばの1本たりとも、残さず食べつくせ〜!」
(またしても晴信ちゃん風ですが、“食べ放題”は食べつくすことが義務です)



 今回のオッチャン一家が注文したメニューは、
  • 親父殿、カーちゃん、オッチャン→「そば食べ放題」
  • 母上様→おろしそば
  • 小僧→そばの城(殿) 天守閣様の器にそば3段、栗ご飯、他

という内容です。

 「そば食べ放題」は、デフォルトが蒸籠2枚です。次第に追加注文していくのですが
その単位は特に決まりがなく、1枚でも2枚でも構いません。

 食べ放題開始から1分、蒸籠が1枚終わりました。このペースなら、3分ぐらいでデ
フォルト枚数を殲滅できそうです。
 とりあえずそば茶をペロッと口に含んで、2枚目に取り掛かります。“生そば”だけ
あって、清々しくてみずみずしい!

 また、タバコ吸いには余計なお世話ですが、「館内禁煙」ですから、悩ましげなカツ
カレーの香りはあっても困ったチャンのタバコの煙はナッシ〜ング!ありがたや!あり
がたや!


 などと考えつつ、程なく2枚目を平らげて、デフォルト枚数終了。


 「次のそば頼むの忘れた!」

 あわてて、近くへお越しになった見目麗しい(元)お嬢さんに2枚の追加注文を行
い、待つこと3分…。

 やって来た次のそばも同様にみずみずしく、するする入ります!


 3枚目を殲滅する頃、カーちゃんが1枚目終了。まぁ、オッチャンのそば喰いスピー
ドが普通でないことはお分かりいただけたかと思います。
 そばと、ラーメンと、すしについては、気持ちの同調する(おいしく気持ちよく)食
事を提供していただくと、黙々とするすると食べてしまいます。
 他の食事は、どちらかというとのんびり食べる方なんですが…。

 3枚目を終了して蒸籠を入れ替えて、お嬢さんに「1枚追加」をお願いします。4枚
目の途中で追加の5枚目配備!

 「そばを死ぬほど喰えるなんてぇ〜!」という嬉しい悲鳴を心の内で発しながら、ペ
ースの衰えを隠せないまま4枚目が終了。

 5枚目に突入の頃には、心のどこかで『ストップ(ギヴアップ)』をかけている自分
を発見。心の葛藤などは特に発生しない性分なので、素直に完食を選択します。


 6枚目をどうしようか。ゲップ一つで胃の中の収納状態が変化しますから、出るまで
待つか、待たずに追加するか…。

 親父殿やカーちゃんの蒸籠殲滅状態を考慮に入れると、まぁ、ここで終わりにしても
喰い…、基、悔いは残りません。

 ということで、



 本日の合戦は5枚で終了!(蒸籠の右からちょっと顔をのぞかせているのが天守閣)

 必ずや、再三再四お邪魔して、五度六度の合戦をお誓い申す。(多分、さりげなくカ
ツカレーに手を出す可能性大!)

 パラダイス!そばの城!ありがとう下條村!


 ご馳走様でした。ありがとうございました。

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(そばの城攻略の秘策)

とにかく腹いっぱいそばを喰いたい御仁には、心してお聴き願おう。

デフォルト後の追加注文は「城中のお女中」お願いするため、
『バックヤード(厨房)』出入り口付近に、陣取るべし!

なにせ、休日の昼時はお忙しい城中食房故、
必ずお女中が出入りする『バックヤード』に狙いを定め、
『食膳をお下げになる』お女中に、「2枚!」と告げるだけで、
必ずや、お手元に追加の蒸籠が届けられるという手筈。

御武運を、お祈り申す!