鳴海さんに捧げる歌
燃ゆる湖
しつかりとわたくしを見て じゆんじゆんに君の指先燃やしてあげる
きみの火が消え去るまへに見させてよ いつか言つてた燃ゆる湖
燃えあがる炎のつくるわたくしの影が湛へる底なしの闇
ちかちかと揺らめく炎しのび寄る夜の胸骨時間よとまれ
揺らめきの造るさざなみ押しよせるわたしの記憶あなたの記憶
オレンジの炎ひときは高く燃えきみの全てがくまなく見えた
じつとりと微熱を帯びたくらがりにわたしと君の再生を待つ
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