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1000Hit記念いちご摘み とんぼ玉から何見える? 01:過誤ひとつ背負っているという自覚おちつきのない眼までが黙る(過) 虚空 02:また君に背負い投げでぶっとばされた彼の立場はますます危ない(背負) 希理子 03:この橋を渡れば誰そ彼だろうと人みな鬼になる性の宵闇(彼) 虚空 04:夜の虹こつそり渡る若君の手には鬼灯幽かに燈る(渡) うつほ 05:部屋ぬちにしのび寄りたる時間(とき)の精わずかな灯火もとめ来しかも(灯) 陽だまり 06:恋と云ふ罠はゆつくり忍び寄り吾の心を今占領す (寄) 鳴海 07:今生は行乞さえも許されず酒も好まず気がふれてゆく(今) 虚空 08:ラッパ飲みする葡萄酒はもう半分今宵も記憶なきまま眠る(酒)希理子 09:荒廃の褥で眠る民族の笑顔にどんな未来も見えず(眠る) うつほ 10:半月よ弱き光でゆるゆると未来と謂ふ名の希望を照らせ(未来) 鳴海 11:半月の光出すとき待ちながら夕暮の道子と歩きゐる(半月) 希理子 12:ささくれた気持ちを癒す人はなくひとり佇む夕暮れの時(夕暮) うつほ 13:この指のささくれにkissしてちょうだいやさしく甘く時々痛く(ささくれ)鳴海 14:kissしてもkissしてもまだ遠くって寂しいキモチ積もるばっかり(kiss) 希理子 15:今年降るすべての雪があなたへと積もる思いとなればいいのに(積もる) うつほ |
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