ツツジトゲムネサルゾウムシ Mecysmoderes fulvus Roelofs
猿象虫 え?何で? この写真を見て「なるほど」と思います?私にはあまりピンとこないのですが.
ほかに「サル」が付いた虫はハムシがいます.こちらの方は 手(前肢)が長く体型も何となくそれらしくは見えないこともありませんが.
どうもこの虫の習性から付けられた名前のようで,一部の種はピンピンと飛び跳ねるのでそれがサルを思わせるのでしょう.
サルゾウムシの仲間(サルゾウムシ亜科 Ceutorhynchinae)は未記載種も含めて100種くらいいるそうですが,どの種もみな小さく多くは3mm前後です.
トゲムネサルゾウムシ属 Mecysmoderes はその中でも小さい方でせいぜい2mm程度しかありません.名前のように前胸背板基縁中央がとげ状に鋭く
上翅の方に伸びています.サルの名にふさわしくよく飛び跳ねます.
本種は春先に公園などのツツジの新芽でふつうに見ることができます.小さいのでよほど目をこらさねばなりませんが.幼虫は新芽やつぼみを食べて育ちます.