(c)安野 光雅遠くへ行きたい(c)安野 光雅

  みどころ
 

美濃というと美濃紙、美濃焼きなど岐阜県の美濃地方のイメージになってしまうため、東美濃、西美濃という言い方で区別されるようで、今回の旅先のあたりのパンフレットは「東美濃」と書かれています。で、この東美濃地方は多治見、土岐などを中心に古くから焼き物の町として栄えているところです。織部、志野などもこの辺りの焼き物ですよね。
「じゃ、あの高そうな、古い伝統工芸の器の話かい」などと早合点しないで下さい。タイトルに“最前線”とありますでしょう・・・「炎の一瞬に賭ける伝統の技」「当り前のように、一日に200個も同じ模様を手描きしてしまう職人技」「へぇ〜こんな方法の大量生産があるわけか・・」などなど、まぁ焼き物の話でこんなに楽しめるのも「遠くへ行きたい」ならでは、チーフディレクター森健一ならではの旅の30分です。

  さかづき美術館

多治見市の郊外の小さな町、市之倉にあるさかずきの美術館です。ここ市之倉は日本の盃の7割を生産するというさかずきの町です。何故この町でこんなに沢山の盃が作られているのか・・・知っていますか? (写真:市之倉さかずき美術館人気のミュージアムグッズです。詳しくは来週のお得情報でどうぞ。   ※ いつも放送後にこういうお問い合わせを戴くのですが、こういう情報は見逃された方のために放送の翌週のこのページで「お得情報」としてお知らせしていますのでそちらをご覧下さい。)
   
 

古染付け

これぞ職人技という染付けを拝見しました。大量に作る生活雑器のために明治にはもうその為の機械があったんです。成型は機械ですが、素焼きに顔料で絵を描く染付けは手描き作業。「私は、伝統工芸士といっても職人ですから、同じものを沢山描けないと仕事にならない」という加藤幸祐さん。その数、一日に200個ぐらいかね・・と事もなげにおっしゃるのです! (写真:お話をしながらも手は休むことなく、伝統的な絵柄の器がどんどん並んでいきます。)