中仙道自歩記其ノ八 2002.04.06
今回の出発点はJR垂井駅。到着時間は9時33分。そして駅から西に向かうと「垂井宿」。看板の位置は、宿の西入り口(見付)です。広重の浮世絵はここを描いていますね。

濃尾平野から外れて、微妙な上り坂が続きます。
垂井の一里塚。
正面の一番高い山は「南宮山」。ここは天下分け目の関が原です。「南宮山」は、押し込まれていた東軍徳川軍を助けた、裏切り者「小早川秀秋」が陣取った山。
南に南宮山、北に伊吹山を見て、関が原町に入ります。「天下分け目の関が原」で有名な町。兎に角今も昔も交通の要所で、狭い山間に東海道新幹線、東海道線、国道21号線が平行してあり、そして冬には「雪」が多いことでも有名。とてつもない山の中ではありませんが、日本海から流れてくる雪雲が、鈴鹿の山々にぶつかって雪を降らせるんですね・・・、「伊吹おろし」という冷たい風が有名で、風の通り道なんですね。
「不破の関」跡(関所ですね)。

「関が原」の名前は、不破の関の原っぱ、の意味です。


ちなみにこの跡地は、「三輪」さんという方の御自宅です。とても立派な邸宅でした。昔にもどって「ピンポンダッシュ」をしたくなるのは、私だけ?w
この道標には左旧中仙道と書いてありますね。勘違いしますが、新中仙道があるわけでもありませんので、今写っている道、左の道を進むのが正解です。私達は間違えました。ちょいと先で合流するのですが・・・w
間違った道を進みつつも、美しい桜を満喫。
あ!そうそう、関が原の古戦場は、今回のルートからは外れる為、出てきません。すみませんm(__)m.。先を急ぎます・・・。

この溝のような川?、「黒血川」。合戦の血で黒く染まったという、げに恐ろしげな・・・川。それにしても、貧弱・・・。

関が原町を抜けて、「今須宿」に入ります。一里塚を見て、顔を右に向けると、下の写真。今須の町が見下ろせます。昔の旅人も山道を抜けて宿が見えると、ホッとしたんでしょうね。
道路は、国道21号。そのすぐ右側はJR東海道線。更に右山の中を東海道新幹線です。前方の小さな町並みが今須の町です。よく見えませんが、写真左側に名神高速道路。

山あいの本当に小さな町です。
寝物語とは、近江と美濃の国境の小さな溝を隔てて並ぶ二つの旅籠に泊まった旅人が、壁を隔てて寝ながら話をしたという伝説から付けられたものです(色っぽくありませんよw)。

ここは今須宿と柏原宿の境になります。この石碑は滋賀県になりますが、今須宿までが岐阜県です。

これで岐阜県を、中津川から今須まで、横断したことが成就したことになります。パチパチパチパチ o(^ー^)o☆o(^ー^)oパチ
滋賀県に入って最初の宿場「柏原宿」です。

この柏原宿は、旅籠が21軒ありかなり繁盛したそうですが、今は現存しません。東西にまっすぐ伸びる中山道沿いに宿場町が形成されており、町並みは残っていませんが、雰囲気は感じられます。大きなお屋敷が散見され、小さな町の割には華やかな宿だったんでしょうね・・・。
「柏原銀行」跡、だそうです。白壁が剥がれていますが、そのまま残ってます。明治の建物です。しかし、ほとんど廃屋、保存する気がないのか?金がないのか?はたまた所有者の許可がおりないのか?・・・
柏原宿から今回の最終地点「醒ヶ井宿」の途中の川べりの桜。

春はやっぱし「桜」でしょうw。
ずんずんと進んでいくと、「醒ヶ井」。

「醒ヶ井宿」の目玉はこれ。

「澄んだ、豊富な水」です。中仙道沿いに流れる小川もご覧の通り・・・。そして川べりには桜が・・・。お魚好きの私とすると、こういう綺麗な水を見ると、思わずうっとりするのです。水草がしっかり育って、豊富なな水量・・・、移り住みたい・・・(本音)。次の写真をどうぞ。
醒ヶ井は養鱒で有名です。「ようそん」です。鱒の飼育ですね。この綺麗で、豊富な水があるからでしょうね。

そうそう「桜」も有名だそうです。一度足を伸ばして見てください。町並み、桜、小川、一見の価値ありっす。
旧醒ヶ井郵便局。

文化庁指定の文化財。明治時代の建物です。駅前の通りにあります。外国人さんの設計ですね。。。しっかりした石造り。
到着、JR醒ヶ井駅。

14時25分です。3万5千歩、大凡21キロですか・・・。無人と思いきや、駅員さんがいました(( ̄□ ̄;)ギョッ。
33分発のジャストタイム、が、なんと満員電車。なんやねん大垣まで誰も降りん・・・う〜ん・・・行楽シーズンはこうなんだろうか?
駅前で見かけたかわいいバス。おっとここは、もう近江、だから西武なんですね。近江鉄道は、西武鉄道傘下でした。

しかし、このかわいいバスが定期バス・・・何人乗ってくれるのかしら・・・?

今回は、地元寄りに戻って春日井で、銭湯に入る。汗と、足痛には兎に角「湯」・・・。

さて、醒ヶ井の隣は、もう米原です。
Annex
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