中仙道自歩記其ノ四 2001.09.29
中仙道ウォーキング第4回目は、第1回目に出発点と同じJR中央線「釜戸」駅。釜戸8時54分着。ココから大湫宿へ向かって歩くのが筋なんだけど、今回は内緒の技を使って、大湫宿までをショートカット。そんな訳で、左写真の琵琶峠は西口(西側)です。よ〜は、一山迂回しちゃって(徒歩ですよ)、琵琶峠を越えておりません。時間的には、琵琶峠を越えるのが圧倒的に短いようで、琵琶峠西口に到着時間は、1時間遅れ。釜戸から歩くのと大差ありませんでした。でもね、今回は相当にハードで、このショートカットは有効でした。

この琵琶峠西口、トイレも完備されてるかなり綺麗な場所。この先を楽しみにしてくれる・・・、と思わせるだけの、かなり罪作りなところ。周りは自然あふれる山中。この琵琶峠は、かなり整備されてて快適です(峠から降りてきたおじさんの話・・・すんません)。
そして、案内看板。左(東)右(西)。西に向かっていきます。「八瀬沢」字は八つの沢があるってことで、なかなか雰囲気でてますが、音を聞くと「やせざわ」で、沢としては「やせ過ぎ」かな。この石畳は、全長600Mあり、日本一との説明があり。昭和45年に発見されたそうで、それまでは土に埋もれてたんでしょうな。
八瀬沢へ向かう、もりたん。ずーと下っていきます。両脇の木々は、道い沿って並んでおり、街道の雰囲気充分。右の側溝は発見後の代物?。この道を進むと、あれれで田んぼのあぜ道になってしまいます。そして、アスファルト舗装の道路に出る。総じて、自動車道は平坦なところを切り開いて大回りしており、中仙道はひたすら真っ直ぐ山を越える、そんな感じです。大湫宿から御嵩宿までは、かなりの難所であったようで、その途中に「細久手宿」が作られました。歩いてみると、判るような気がします。藁ぞうりなんですからね・・・。この日は晴天でしたが、デジカメのオートフラッシュは働いています。薄暗いんですよね。夜は真っ暗、なんでしょうね。
[痩せ沢」も過ぎ舗装道路を進むと、左手に蜀山人も佇んだ「弁財天の池」が現れます。満々と水をたたえているわけではありませんが、風情ある池ですね。「八瀬沢」近辺は沼地が多く、そのような訳でこの「弁財天の池」も、山の上にも関わらず水をたたえてるのでしょう。池の中に、弁財天が奉ってあります。品のない鉄製の小さな橋がかかってます。赤いやつです。ここで、一休み。足の裏に「ワセリン」を塗る。足の裏や指にマメができるのは、靴や靴下との摩擦によるものです。少し歩きにくいですが、効果的です。ちなみに、私はそんなことお構いなしにマメはできますが・・・。
12時到着予定が、30分早く細久手宿に到着。細久手宿の風情を残す唯一の宿屋「大黒屋」(現役:8千円前後)。確かに古いが、めちゃんこ古いこともない。周辺は宿場の風情なし。もともと、大湫宿と御嵩宿の間が難所で、そんなことで、できた宿で宿屋の数も少なかったようです。現在は瑞浪市日吉町といい、市制前は日本一でかい「村」と聞き及んでいます。かつてここの小学生は、遠い子で学校まで1時間半はかかったとのことで、冬場はもたもたしてると、家につく頃は真っ暗。今はスクールバスだそうで、便利になると共に、脆弱に成っていきますね。
平岩辻を抜けて坂を登ると、息が切れるキツイ坂の「西の坂」。後ろに見える舗装道路を行くもんだ、と思い込んでいる人(私です)には、ゲッと思わせる「西の坂」。ここら辺りで12時。腹も減ってきたし、足も痛くなってきた。平岩辻には、バス亭があります。南下すれば瑞浪。ここを過ぎると、御嵩まで、行くしかありません。覚悟のポイント。
ず〜と、非舗装道が続きます。今回最も中山道らしい風景が続きます。孟宗竹のトンネル、孟宗竹の竹やぶが多い。当然山間部ですから、崖崩れや、山崩れ対策なんでしょうね。それにしても、立派な孟宗竹ばかりです。但し道は軽自動車が通れる程度、孟宗竹は7〜8メートル?人間力でひきずるしかありませんな〜。
車両通行禁止のような山道を抜けて、振り返って、この山を越えてきた。このやまの最後の下り坂は、「牛の鼻欠け坂」。牛が坂を登る時、鼻をこすって欠けてしまうという、それはそれは恐ろしい急坂。今回は下りでしたので、よかったよかった。とはいうものの、足が痛い。腹が減った。休憩するような場所がない。グスン。
さすがに、腹が減ってはで、道端も石に座ってお握りを食らう。まあ、上品に頂くとか、召し上がる、なんてもんじゃない。食らう。しかし、藪蚊の多いのには、まいったね。竹薮の前でした。
なんだかんだで、山道とおさらばして、国道21号へ。コンビニに飛び込んで「オレンジジュース」と「まろ茶」をゲット。「オジュー」は果糖摂取で疲労回復。「お茶」は喉の乾き対策ですね。手持ちの飲料水は枯渇してました。国道21号沿いは、味も素っ気もない舗装道路。見るべきものはありません。トラックに怯えながら、終点:名鉄「御嵩」駅。名鉄御嵩線の終着駅です。
ココまで、36,000歩。
釜戸駅9時20分出発
御嵩駅2時40分到着、5時間20分。休憩しばし。ひたすら徒歩歩。
おまけ:御嵩駅から3つ目の「明智」駅。以前は「伏見口」と言ってました。で、ココから、八百津線が分岐してます。この八百津線は10月1日に廃線する。で、廃線するような駅で、上の様な乗客数。本日9月29日。ついでですが、この「明智」は、明智光秀出生地、と言われる明智長山城最寄の駅です。ここから、15分歩くと、温泉があるとのこと、痛い足を引きずって、目指せ温泉、目指せビ〜〜〜ル。今回も最後は、温泉とビールでした。これなくして、徒歩歩は進まず。これからは、関が原まで、平野部が続きます。但し、車道ですんでね、チョットいやなんだけど。
京の都に土岐源氏「水色桔梗」の旗をおったてるぞい!(行けるかしら?)
Annex
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