中仙道自歩記其ノ壱 2001.01.03
第1回目は、中央線の釜戸駅を起点に「大湫宿」(おおくて)→「大井宿」(おおい)を目指す。結構な難所との事前情報を基に、事前準備万端でのぞむも、まず釜戸駅から「大湫宿」までが、大変。ここは中仙道じゃ〜ないんやけど、1時間ひたっすらの上り坂。、第一の誤算。 「こりゃ山登りやないか〜、ウォ〜キングやぞ。モリタン!ちゃうぞ、約束が!」「こんなもん大したこた〜あらせんて〜、トライアスロンと比べりゃ、屁みたいなもんや」。確実に相棒を間違えました。

「大湫宿」(おおくて)に着く当たりから、雪雪雪。「雪の中仙道なんざ〜、風情があってええの〜」なんてことは、初めの内だけ。軽自動車もままならない道幅と急勾配、そして雪、第二の誤算。降り続く雪を仰ぎ見て「八甲田山や〜、誰もすれ違わんし(よ〜考えりゃ正月やった)、遭難やで〜」。翌4日も大雪で、中仙道と平行してある中央自動車道は閉鎖。1日違いでセ〜フ(本当によかったよん)
そんでもね、8時半スタートで、2時半には「大井宿」JR恵那駅に到着。ふ〜、大変でござった。初詣客で賑わう電車の中で、お〜よそ正月とは縁のない、タオル首に巻いて、リュックを背負った格好で、おっさん2人が缶ビ〜ルと柿の種を貪る、第三の誤算。「まだ正月やったの〜、まったくもって場違いやで〜、プハ〜、しっかしうまいの〜」。酔っ払いは強い。

ところで、皇女和宮さん、こんな道行ったんかな〜?歩くのはなかったにしろ、籠でもさ〜、大変よ。だって、平らな処ないんだもん。籠の中のつり革につかまったとしても、揺られるしさ〜、1日何`も進めないよ。絶対。でも、便利さにどっぷり浸かった我々にとっては、大変な事であっても、当時の方々には、それほどのこともなかったのかもしれませんね。しか〜し中仙道は主要道の割には、道狭いし、東海道の箱根辺りの道幅と比較すると、同じ国道でも1号線と3桁号線の差を感じるね。こんなとこを隊列組んで大名行列したんかな〜、素朴な疑問やね。

ここの道すがらは、十二分に昔の風情を懐かしむことが、できます。最も、中仙道という古道「らしさ」を実感できます。宿場町という意味では、馬篭・妻籠の保存された町並みが、良いのですが、中仙道という「道」という意味では、この「大湫宿」(おおくて)→「大井宿」(おおい)は、重要です。一度是非、春秋の気候の良い時に、歩かれたらいかがでしょうか?

但し、JR釜戸駅から「大湫宿」までの登り坂は覚悟してね。逆から「大井宿」(おおい)→「大湫宿」行くのもいいかもね。

「大湫宿」→「大井宿」 3里18町 いろんな事を考えながらも、帰りのビ〜ルのうまい事、発見。
Annex
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