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マランツ創業60周年記念モデル 『marantz NA-11S1』
〜 ネットワークオーディオプレーヤー 〜
2013年3月、遂に手を出してしまった、ネットワークオーディオの世界... そもそも、アナログ派だった私をその気にさせたのは、
ふと立ち寄ったオーディオ店で聴いた 『ハイレゾ音源』 でした。 ハイレゾ音源とは? 〜 High Resolution 〜 の略で文字通り “高解像度の音” という意味です。 音楽ファイルの圧縮時やオーディオ機器の入力フォーマットなどで「16bit/44.1kHz」といった表記を目にしたことはないでしょうか? 16bitとは量子化bit数、44.1kHzはサンプリング周波数のことを指します。 これは音源の仕様のことで、簡単に言えばサンプリング周波数は1秒間にどれだけのサンプリングを行なうかを示し、量子化bit数は音の大きさの精度を表します。 これらの数値は高ければ高いほど高精度ということになり、音源には必ずこれらの仕様があります。 サンプリング周波数は44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz、量子化bitは16または24bitという単位の組み合わせが一般的ですね。 通常の音楽CDが16bit/44.1kHzなのに対して、24bit/96kHz以上の精度で収録された音源をハイレゾ音源と呼ぶことが多い。 今では音楽を楽しむ人の多くはiPhoneやiPodを利用しているでしょう。 便利に使える反面、ネットで提供されている圧縮音源に不満を感じる人も少なくないと思います。 軽い気持ちで聴くならMP3で十分でも、好きなアーチストの曲をリニアPCM記録のCDを買ってPCにリッピングして聴きたいという人も少なくないと思います。 そんな人達に支持されて普及し始めたのが、圧縮前と圧縮後のデータが完全に一致する可逆圧縮方式(ロスレス圧縮)です。 ロスレス圧縮方式は、マイクロソフトの 『Windows Media Audio Lossless』(WMA Lossless)やアップルの 『Apple Lossless Audio Codec』(ALAC)などがありますが、最近多くのオーディオ機器で対応が進んでいる『FLAC』もそのひとつです。 FLACとは『Free Lossless Audio Codec』の略で、その名の通り、フリーで使えるロスレス圧縮音声方式です。 FLACはオープンソースとして開発されており、楽曲配信するサイトが安価で利用できるために普及が進んできたものです。 同時にPCの音楽再生ソフトやポータブルプレーヤーの多くはFLACファイルに対応しています。 このようにデジタル音源仕様について触れましたが、要はどんな感じの音なのか? が気になるでしょう。 私が散々視聴したのは、FLAC仕様の24bit/192kHzのハイレゾ音源でした。 視聴したジャンルは、ピアノトリオ (Bill Evans)、女性ジャズボーカル (Diana Krall) と ロック (Eagles) という聴き慣れた楽曲に限定しました。 当然、通常のCD 16bit/44.1kHzとの比較視聴です。 視聴後の感想は、一言で言えば、解像度が高いため音の情報量が多く、滑らかで包容感のある音色(※)でした。 ここでは、敢えて『音』ではなく、『音色』と表現した方が相応しいほど、魅力的なハイレゾ音源でした。 一般的なCDは、いつもの聴き慣れた音と、たまに感じる、いかにもデジタル音源だぞっ! ていうギスギス感が漂っていたのに対して、ハイレゾ音源は非常にまろやかで包容感の持てる音色でした。 この点は、ある意味『アナログレコード再生』における、まろやかさと暖かさを肌で感じる雰囲気に似ていると思いましたね。 特にピアノトリオの視聴では、ピアノの澄み切った音色とベースの低弦の厚みやスケール感にも余裕があったと感じました。 また、女性のジャズヴォーカルの生々しさと暖かさ、そしてロックにおけるアコースティックギターの倍音にも魅力を感じました。 アナログレコードとはまた違う魅力を感じたのですが、アナログを辞めるつもりは全くありません。 アナログには、ハイレゾにもない魅力がたくさんあるので、今後はアナログレコードとハイレゾ音源に付き合っていくことになるでしょう。 現所有のCDプレーヤー marantz SA-15S1は今でもほとんど使用していませんが、今後、益々使用頻度がなくなっていくでしょうね(笑) ネットワークオーディオプレーヤー購入時の拘り...。 それは、ハイレゾ音源の視聴時に敢えて拘ったのは、音の良し悪しだけではなく操作性、つまり 『ユーザビリティ』 が重要だと思ったからです。 ネットワークオーディオと言えば、LINN DS と言っても過言ではないでしょう。 LINN DS がネットワークオーディオプレーヤーというジャンルにおいて、未だに孤高かつ独走の地位を保っているのは、ひとえにユーザビリティという点において圧倒的な 優位性があるからだと思います。 色々なメーカーがこのジャンルに参入し、そこで『LINN DSでは当たり前のように出来ていたことが何年も後発の製品なのに、まるで出来ていない!』ということが明らかになった挙句、LINN DSの優位性がますます明確になるという皮肉な結果になっています。 音質的にはLINN DSより高音質な機器は他にもあるでしょう。 ただ、LINN DSの本当の強みとはそこではないと感じます。 それは、音楽を快適に聴く上で当たり前に必要とされることを、ユーザーにそうと意識させずに完璧に提供する。 この優れたユーザビリティこそ、LINN DSの本懐であり、核心であると感じています。 だが、あいにく私はLINNというメーカーは好みではありません...。 なので、ここ数年はLINNを凌ぐ機種と操作性の良いアプリケーションを待っていたのです。 そこで、登場したのが、2012年5月にドイツのオーディオショウ「HIGHEND」で公開されて正式発表された本機です。 マランツ創業60周年記念モデルの 『ネットワークオーディオプレーヤー marantz NA-11S1』 (2013.2月下旬発売開始) 店頭に実機が並ぶのをじっと待ってから(笑)、視聴開始の日々が延々と続きました...。 散々、視聴と様々な操作を重ねた結果、100% 満足ではないですが、今が潮時! と思ってネットワークオーディオシステムの導入に踏み切りました。 100% 満足ではない理由は、marantz NA-11S1がギャップレス再生や起動時間の短縮を図ったことによってLINN DSとの差は以前よりもかなり小さくはなりましたが、LINNの最新のアプリKinskyの方がマランツの最新アプリより進化していたため、アプリ部分についてはまだかなりの差 が開いていたのが主な理由です。 この点が、 『ユーザビリティ』 の重要性であると思いますが...。 ネットワークオーディオの導入を決めた際、我が家にも一応、無線LANの環境は整っていましたが、機種も古くなり、度々繋がらないという事象がでていたのでLAN配線以外、全て新規購入しました。 我が家のネットワーク・オーディオ・システム
【ネットワークオーディオプレーヤー】 marantz NA-11S1 の正面 marantz NA-11S1 の背面 marantz NA-11S1 の内部 【デジタルメディアサーバー】 QNAP Turbo NAS TS-119PII + WD Red 3.5inch IntelliPower 2.0TB 【無線LANルーター】 BUFFALO エアステーション 11n/g Qrsetup対応 無線LAN WHR-300HP2×2台(親機+中継機) 【デジタルメディアコントローラー】 docomo iPhone5S & iPad Air2、dtabなど
2013年 03/16 遂に手を出してしまった! ネットワークオーディオの世界へ・・・ 03/17 1日遅れで到着したNASサーバー! これで、必要な機器がそろったので、次はセットアップ。 03/20 QNAP NASのセットアップ手順 これで、セットアップが終了したので、次は音源の準備。 03/20 FLAC形式でリッピング 【使い始めてから気になる主な症状】 @タブレット端末で操作を開始してアルバムを再生中、タブレット端末で他ごと (メール、インターネット閲覧等)していると2〜3曲連続再生した後は再生しなくなる。 Aリピート再生の設定もしていないのに、同じ曲を2回繰り返しながら次の曲を再生する。 Bタブレット端末の画面表示が次の曲になっても前の曲名表示のままで画面更新しない。 Cタブレットでは操作可能なのに、本体側で操作しようとしてもまったく動作しない。 Dタブレット、本体側共にまったく操作出来なくなり、マニュアルP52のマイコンの初期化を何度も実施している。 ちなみに、このマイコンの初期化は、私の設置環境では一人では出来ないので家族の応援が必要。 (私ひとりで Enter と INPUTボタンを押しながら、コンセントを差し込むことが出来ないため) Eマイコンの初期化後は、しばらくは正常に作動しますが数日後には同じ症状の繰り返しになる。 2013/04/09 ファームウェア・アップデート 【公式 1回目】 このアップデートは、すべての本体ではなく、対象としている製造番号が記載されていましたが、 私の製造番号は対象外でした。 2013/04/14 marantz NA-11S1を LINNのアプリ【Kinsky】で操作 LINN の Kinsky は、すべての操作が出来るわけではないですが、使い勝手と画面表示は marantz のアプリより優秀と感じました。 2013/04/15 追加購入した無線LAN親機 WHR-300 家中のすべての部屋で電波の弱い場所もなくなりました。 2013/05/11 突然のファームウェア・アップデート? 操作不能状態になったので、マイコンの初期化をした後、本体の液晶画面にファームウェアのアップデート 表示が出て、画面に従ってアップデートしましたが、アップデート後はなぜか気になる症状が出ていません。 なお、今回のファームウェアのアップデート情報は、ホームページには一切、記載がないのはなぜでしょう。 2013/08/28 ファームウェア・アップデート 【公式 2回目】 公式的には2013/4/9に次いで2度目のアップデートです。 2013/5/11のアップデートは、何だったんでしょう? アップデートした際の状況は、私の ブログ をご覧ください。 2013/09/14 故障した無線LAN親機 WHR-300 → WHR-300HP2 へ ある日突然、無線LANの中継機が故障したのでメーカー修理に出しました。 結論は、修理不可による新品交換でしたが、なぜか送付された無線LAN親機で中継機能設定が出来ませんでした。 なので、同じ商品をもう一台購入し中継機能設定を無事に実施しました。 結果、同一商品 WHR-300HP2×2台で現在正常に親機+中継機として現在動作中。 2013/10/24 marantz Remote App アップデート リモコンアプリ「Marantz Remote App」がiPad、iPad mini、アンドロイドタブレットに対応 これで所有している docomo dtab からの操作も便利になるといいのですが... アップデートした際の状況は、私の ブログ をご覧ください。 2013/12/21 初めての故障? 〜 レポート 〜 突然、電源が入らなくなりました。 直前まで正常に再生していたのに... しかしその後、まさか、まさか? の方法で回復しました。 2013/12/25 marantz からの回答 NA-11S1の故障に伴うmarantzサポートからの一次回答 2014/03/09 また、電源入らず・・・? 朝、電源を入れて曲を再生し始めたら2曲目から再生しなくなりました。 専用リモコンとiPhoneからの操作にも反応なし・・・ 毎度のこと、リセットを試みるが効果なし・・・ 仕方なく電源コードを抜いて1時間ほど放置後、初期化(EnterボタンとINPUTボタンを押下しながら電源コンセントを差し込む)を試みても電源入らず・・・ 前回は、この状態でiPhoneからの遠隔操作により電源が入って復帰しましたが、今回はダメでした。 このような症状は、すでに数えきれないほど経験しているのですが、さすがにこれだけ頻繁に起こるようでは困ったもんです・・・。 早速、メーカーへ連絡して相談した結果、入院することになりました。 状況は、私の ブログ をご覧ください。 2014/07/28 ファームウェア・アップデート 【公式 3回目】 メーカー記述によると 『AMXによるコントロール時の動作を改善しました。』 とのことです。 公式的には2013/08/28に次いで 3度目のアップデートです。 2014/12/08 ファームウェア・アップデート 【公式 4回目】 メーカー記述によると 『動作の安定性が向上しました。』 とのことです。 公式的には2013/07/28に次いで 4度目のアップデートです。 アップデートした際の状況は、私の ブログ をご覧ください。 2015/11/18 ファームウェア・アップデート 【公式 5回目】 メーカー記述によると 『入力ソースに「iPod/USB」や「Media Server」を選択して音楽を再生した際の動作安定性を向上しました。』 とのことです。 公式的には2014/12/08に次いで 5度目のアップデートです。 以降、2018.09.13までアップデートが数回ありましたが、現在も原因不明の不具合が度々発生するため、対処法として1時間ほど 電源コンセントを抜いてから電源コンセントを入れなおすとなぜか回復する...。 正直、このメーカーのアップデートには期待しません... 諦めました... |
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