MM / MC カートリッジ & ヘッドシェル

カートリッジについて

レコードを視聴する上での楽しさの一つに、カートリッジ交換による音の違いを楽しむことが挙げられます。
ただ、最近のアームはピュアな信号経路を実現するために接点を極力持たない継ぎ目のないアーム内部配線を採用しているため、従来のようなヘッドシェルごと交換可能な 『ユニバーサルアーム方式』 ではないため手軽にカートリッジ交換による視聴ができないのが少々残念です。
私の所有している VPI Classic Turntable と clearaudio Champion Magnum のアームも同様です。
したがって、一番お気に入りの VPI Classic Turntable で聴くカートリッジは、『これだ!』 っと決めたカートリッジを取り付けて使っています。


現所有のカートリッジは、とりあえず無難な MC 型×4、MM 型×1 の全 5機種です。
この 5機種をそれぞれセットし、様々なジャンルの曲などを比較視聴した結果、総合的に次のような順となりました。





【おすすめ度 1位】
audio-technica AT-33PTG/U 
発売時期:2010年11月
カンチレバーに改良型ボロンムクテーパー、コイルにPCOCCを採用。
高セパレーション・ワイドレスポンスを実現。
発電方式 MC
出力電圧 0.3mV
再生周波数特性 15Hz〜50kHz
適正針圧 2.0g
インピーダンス 10Ω
自重 6.9g
針先形状 マイクロリッジ
カンチレバー ボロン






【おすすめ度 2位】
audio-technica AT-33EV 
発売時期:2008年11月
ピアノは輪郭の明快なタッチ、オーケストラの切れのいい出方でエネルギッシュで厚みのある音調。
発電方式 MC
出力電圧 0.3mV
再生周波数特性 15Hz〜50kHz
適正針圧 1.8〜2.2g(2.0g)
インピーダンス 10Ω
自重 シェルなし 6.9g
針先形状 0.3×0.7ミクロン ムク楕円
カンチレバー ジュラルミンカンチレバーをテーパー化






【おすすめ度 3位】
SHURE M97xE
手持ちのカートリッジの中で唯一の MM 方式
同社の最高峰モデルとして長きにわたりMM型カートリッジの定番機種として親しまれた V15 シリーズの設計を受け継いでいます
ハイCP 機として誕生したモデルで、本機は、その人気の高い 97 シリーズのxバージョン。
MM のエネルギッシュな音を好むなら、やはり V15 がいいですね。
発電方式 MM
出力電圧 4.0mV
再生周波数特性 20Hz〜22 kHz
適正針圧 0.75〜1.5g
インピーダンス 47 KΩ
自重 6,6 g
カンチレバー ダエン
M97xE は 長時間のリスニングに耐えうる歪みのない音楽を耳の疲労無しで再現するスムーズなサウンドをお届けするフォノグラフカートリッジです。
高精度なトラッカビリティとフラットな再生周波数帯域は Shure のユニークな Type II
極低質量熱処理アルミニウム合金カンチレバーと楕円形研磨済ダイアモンド針チップによって作られています。




【参 考】
DENON DL-103S
発売時期:1974年7月
DL-103S 主要規格
発電方式:ムービング・コイル型
出力電圧:0.3mV(1KHz-50mm/sec水平方向)
周波数特性:20〜60,000Hz
セパレーション:25dB以上(1KHz)、15dB以上(30KHz)
インピーダンス:40Ω±20%
コンプライアンス:8×10-6cm/dyne(100Hz)、25×10-6cm/dyne(Static)
針先:特殊楕円形ソリッドダイヤモンド
針圧:1.8g±0.3g
自重:7.8g

今から 38 年前の 1974 年に発売された、デンオン(当時の呼び方)の DL-103S は、現在も私の手元に健在です。




















© Since 6.Feb.2000