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アキュフェーズ 純A級ステレオ・パワーアンプ A-48 <2019.7発売>
音楽性に満ちた本格派の純A級ステレオ・パワーアンプ
自宅オーディオルームの完成に合わせて、先に導入したプリアンプ <Accuphase C-2420> の相棒となる、Accuphase のパワーアンプ <A-48> パワーアンプの選択では予想以上に色々と悩みましたが... 結果、発売されたばかりのアキュフェーズ 純A級ステレオ・パワーアンプ A-48 を購入 ちなみに、A-48 を選択した主なポイントは、『高いダンピングファクター値』 でした。 当初、パワーアンプは新品ではなく、旧機種の中からグレードの高い機種を中古で購入しようと考えていたのですが、 旧機種のグレードの高い中古のパワーアンプと最新機種を交互に視聴していて気づいたのが 『ダンピングファクター値』 の違いによる低域再生音の違いでした。 参考までに、店頭で比較視聴した Accuphase の旧機種のダンピングファクター値は ・A-60 (2004.05発売) DF値:100 ⇒ 明らかに最新の A-48 に軍配 ・A-65 (2009.04発売) DF値:400 ⇒ A-48 に軍配 ・A-70 (2014.04発売) DF値:800 ⇒ A-70 に軍配だが中古市場の価格が高い 一方、 Accuphase の最新2機種のダンピングファクター値は ・A-48 (2019.07発売) DF値: 800 ⇒ 音質・コストパフォーマンスなど総合的に良かった ・A-75 (2018.07発売) DF値:1.000 ⇒ 明らかに A-75 に軍配だが予算オーバー なお、誤解のないように申し上げたいのは、『ただ単にダンピングファクター値が高ければ良い』 とは思っていませんが、視聴を重ねるうちに 『ダンピングファクター値』 が高い機種ほど低域の再生能力に余力が感じられ、JAZZ ボーカルの音像も明確に感じ取られて奥行感の表現も向上しているように聴き取れました。 このように低域、特に 38cm ウーファーを駆動させている音の表現力が明らかに異なっていたのは事実。 以上の理由で A-48 を購入し、やっと左右のスピーカーの間にパワーアンプを設置できるようになりましたが、問題がひとつ発生... 今までプリとパワー部の距離は 1.0m のバランスケーブルで、スピーカーケーブルが 7.5m でしたが、今後はプリとパワーが 7.5m 離れるため、品質の良いバランスケーブルが必要であること。 <従 来> プリアンプ ⇒ バランスケーブル<XLR-Plug:1.0m> ⇒ パワーアンプ ⇒ スピーカーケーブル <7.5m> ⇒ スピーカー <今 後> プリアンプ ⇒ バランスケーブル<XLR-Plug:7.5m> ⇒ パワーアンプ ⇒ スピーカーケーブル <1.5m> ⇒ スピーカー ちなみに、現在使用しているケーブルは ・バランスケーブル : Accuphase ASLC-10 <1.0m×2> ・スピーカーケーブル : Zonotone 6NSP-Granster 7700α <7.5m×2> 検討の結果、選択した 7.5m のバランスケーブルは、Accuphase の特注製品でもある ASLC-75 <XLR-Plug> を注文。 スピーカーケーブルは、現在使用している Zonotone 6NSP-Granster 7700α を 1.5mに切断して使用。 自宅に届いたパワーアンプ Accuphase A-48 早速、開封セレモニー (笑 後日、自宅に届いた特注の長尺バランスケーブル Accuphase ASLC-75 <XLR-Plug> 前期種 A-47 との外観上の主な違いは、天板(トッププレート)が上位機種の A-75 と同等の厚手アルミ材に変わったことにより、以前より、より重厚感と高級感が感じられる外観になりました。 ちなみに、性能面の仕様上は前機種 A-47 からモデルチェンジされ性能や音質が大幅に向上。 特にダンピングファクター値が A-70と同じ 『800』 まで向上。 日本が世界に誇るオーディオメーカー 『アキュフェーズ (Accuphase)』 の純A級パワーアンプだけあって、米国製 McIntosh MA7000 より安心感があり、頑丈で丁寧な仕上がりが一目でわかる感じ (笑 以前使用していた McIntosh MA7000 の重量 43kg と比べると少し軽い 33kg ですが、念のため腰を痛めないよう台車を使用 (汗 プリアンプ Accuphase C-2420 側の接続は、2台のアナログターンテーブル以外はすべて XLR Plug のバランスケーブル接続。 プリアンプとパワーアンプを接続する 7.5m のバランスケーブルは、床下に埋設してある PF管を利用して配線。 これで A-48 導入に併せて、以前よりは音質向上を図ることができたかな...。 純A級ステレオ・パワーアンプは本体の放熱が半端なく高いため、オーディオラックの中に設置するより開放的に床に単独設置した方が良いと言われています。 左右のスピーカーの間に設置する A-48 のボードは、以前オーディオボードとして使用していた 『御影石 (30kg)』 を使用。 純A級アンプは音量のボリュームを上げても上げなくても電源が入っているだけで高い放熱が続くため消費電力はバカ高いです(汗 本体の両サイドには熱くなる放熱板が... これで、全ての配線・設置が完了! 自宅で視聴を重ねても複数店舗で視聴した時と同様、38cmウーファー (JBL4343) の低域再生能力が以前使用していた McIntosh MA7000 では決して味わえなかった 『低音の歯切れが良く音ヌケと音離れの良さ』 そして、アキュフェーズならではの 『解像度が高くボーカルの音像が明確に感じ取られて奥行感が向上』 したことが、 我が家のシステム Accuphase C-2420 + A-48 でも 確認できたことに大いに満足! これも、A-48 の高いダンピングファクターとプリ・パワー共にアキュフェーズに揃えたことによる効果でしょうか。 ちなみに、McIntosh MA7000 のダンピングファクター値を知りたくて取扱説明書をはじめ、ネットで検索してもどこにも記載がありませんでした。 唯一、McIntosh MA6900 が発売されたときの記事として、旧機種の MA6800 の 『40以上』 から 『100以上』 に向上したという記事があったので、 MA7000 も MA6900 と同程度と勝手に思っていますが、間違っても A-48 の 『800』 という値でないことは確かですね。 それにしても、これほど 『ダンピングファクター』 の違いによって 『低域再生能力』 が変わることに驚きました。 変に 『ダンピングファクター値』 が低いパワーアンプを2台購入して 『バイアンプ接続』 するよりも、『ダンピングファクター値』 の高いパワーアンプ1台で充分だと思うのは私だけ(笑 ちなみに、当初は 10 年前の 2009 年に発売されたダンピングファクター値 『400』 の A-65 を中古で購入するつもりでしたが、何度も A-48 と視聴を重ねていくうちに 38cmウーファーの低域再生能力に違いを感じたので、 この最新機種 A-48 を選択して正解だったと思います(笑 やはり、10年前のフラッグシップに搭載された技術と最新技術力の向上の違いでしょうか。 もし、私が所有しているスピーカーが JBL4343 ではなく、ウーファーの口径が小さいスピーカーだったなら、ここまで 『ダンピングファクター値』 に拘らなかったかも... そもそも、ダンピングファクターとは何? ダンピングファクター (DF値) の数値はアンプのスピーカーに対する制動力の性能をあらわしているといわれていますが、分かり易く車を例に例えると、 排気量でも馬力でもない、車の 『トルク』 がアンプのダンピングファクターだと言えば分かり易いかな?... このダンピングファクターの値が小さいと、アンプからスピーカーに送り込んだ信号の電流が逆起電圧を発生させ、それによってスピーカーがまた振動してしまうという現象を引き起こします。 この現象をいわゆる 『たるんだ低音』 と言われ、特に 38cm ウーファーのような大型スピーカーで聴くとよく分かります。 ダンピングファクター値の高いアンプは比較的、出力インピーダンスが小さいため、スピーカーが再度振動することによる 『だぶつき』 が発生しないため、『たるんだ低音』 ではなく、『引きしまった低音』 を出すことができるわけです。 特に私の愛用スピーカー JBL4343 の 38cm 口径ウーファーを駆動させるためには特に重要なスペックなのです。 |
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