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Record Cleaning Machine (VPI HW-16.5)
欲しかったレコード・クリーニングマシン VPI
HW-16.5 それは、米国 VPI社製
バキューム方式のクリーニングマシンです。レコード・クリーニング、それは、アナログレコードを愛聴する者としては、決して手を抜く事ができない行為です。 しかも、一番欲しかったクリーニングマシンを遂に買ってしまいました。 それは、世界中のアナログファンに大人気の米国 VPI Industries Inc. 社製のバキューム方式のレコードクリーニングマシンです。 販売価格は、134,400円(税込)で、エソテリック株式会社(ティアック株式会社のグループ企業)が輸入・販売しています。 レコードクリーナーで、10万円以上? と決して安くない価格ですが、実はこれでも VPI のラインナップでは廉価版なのです。 米国 VPI 社製のクリーニングマシンのラインナップは全 3 機種あるのですが日本に輸入されているのがこの廉価版の HW-16.5 1機種だけです。
上位機種との主な違いは、洗浄液がボタン一つで洗浄ブラシから出る上、ブラッシング時のターンテーブル反転機能もあって、さらにバキューム音が静かになっているらしいです。 このとおり、アメリカ本国では US$600 なのに、なぜか日本国内の価格は、128,000円(税別)なのです。 なんと、約 2倍近い? いくらなんでも、輸入元のエソテリックはマージンの取り過ぎではないでしょうか? それでも、レコードマニアには本機の評判が大変良いのです。 だから、以前から一番欲しかったマシンだし、安全性と安心面から日本国内で購入したかったのですが、これだけ価格差があると購入したくても躊躇してしまいます。 そこで、購入された方々の情報をブログで拝見すると、ほとんどの方が直輸入で安く購入されていたので、私も思い切って某社を通じて現地購入することにしました。 その結果、日本円にして 67,000円(海外運搬費込)で手配することが出来ました。 手元に商品が届くには、USAフロリダのショップから国際コンテナ便(DHL)で発送してもらい、 シンシナティーハブを経由して成田税関検査後に東京で検品されて国内便で到着するとのことです。 当初は 2週間程度かかるとのことでしたが、結局、10日後に自宅に到着しました。 思っていたよりしっかりと梱包されていて、国際便によく見られるぶつけた跡とか箱自体が凹んでいるということはなかったので、とりあえず安心です。 ![]() VPI 社からは、対応電圧が 2種類あって (115V と 230V) 到着したのは 115V 対応で、とりあえずこれも安心! ちなみに、日本国内 AC100V 環境でも 115V が正常に動きます。 また、気になる電源周波数 (50Hz/60Hz) に関してはマニュアルにも TEAC の HomePage にも記載がないのですが、問題なく日本国内で正常に動作しています。 ちなみに、私の地域は 60Hz(AC100V使用)です。 ![]() 開梱した状態です。 見た目は奇麗な状態で、輸送中の衝撃内部等破損はみられません。 唯一の付属品は、3P 対応の AC 電源コードと VPI 専用のクリーニング液と専用ブラシです。 マニュアルと品質保証書は、もちろん英語版です。 ![]() もちろん、新品購入なので奇麗な状態です。 ![]() 裏側の状態です。 電源プラグとクリーニング液を排出するパイプです。 ![]() 本機の蓋にあたるアクリル部分には、茶色の保護ペーパーが貼られたままです。 いつ、どのタイミングでめくるのか悩みますね・・・。 ターンテーブルも奇麗な状態です。 ![]() 他でもない、嬉しかったのは、この本体...最近、生産されたタイプでした。 なぜ、それが分かったのか? ・・・ その、見分け方はスイッチです。 以前の旧タイプは、金属の突出した古いタイプのスイッチだったのです。 ![]() この写真が、旧タイプのスイッチで突起のある金属製です。 ユーザーからのクレーム等で、予告なく仕様変更したと聞きました。 参考までに、VPI Industries Inc.の ホームページ の写真は、20114.11 現在、旧タイプのままです。 いずれにしろ、古いスイッチタイプの本体が到着するものだと思っていたのでラッキーでした。 早速、スクラッチノイズが気になっていた数枚のレコードを試してみました。 最初は大切な保存盤 【 川島なお美コレクション (1983年11月) 】 ![]() ![]() そして、今も聴いている愛聴盤 【 オズモンズ (THE OSMONDS / The Osmond Brothers) のレコード 】 ![]() ![]() ![]() ![]() 所有しているオズモンズのレコードは、EP/LP すべて丁寧にクリーニング完了。 ![]() クリーニング後、自然乾燥のため、LP 専用のレコード・キーパーに立てかけた写真です。 英語版のマニュアルによると VPI の専用クリーニング液は、乾燥時間が短縮しているそうですが、念のため、1〜2時間程度、自然乾燥した方がカートリッジ (レコード針) のスムーズなトレース等に効果がある・・・とのことです。 果たして、実際はどうなのか? その結果、スクラッチノイズが減少し箇所によってはスクラッチノイズが皆無になりました。 まさに音が生き返ったようにも聴こえます。 これは、いける! って確信しました。 早速、年末にかけて所有している全てのレコードをクリーニングすることにしました。 ターンテーブルの不調...。 2012.12.24 このクリスマス3連休に入り、本格的にレコードクリーニングを始めてから上記にも記述していますが、 回しているターンテーブルに少し強く力を加えてブラッシングするとターンテーブルが止まってしまう症状を記しましたが、どうもおかしい...。 今日は、ほんの少し触れるだけでもターンテーブルが止まってしまうのです...。 これは、絶対に変だぞ! しかも、止まっていてもモーターの音は変わらず、 普通の音で鳴り続けている...? ひょっとして? と思い、ターンテーブルを外してみました。 ![]() これが、本体のセンタースピンドルです。 構造上、駆動モーターの軸と直結です。 良く見ると、スピンドルのある部分だけ凹みがあります。 この凹みは、このセンタースピンドルに乗せるターンテーブルが空回りしないように固定する役割を持っているのでしょう。 じゃあ、ターンテーブル側はどうなっている? ![]() これが、ターンテーブル側のセンタースピンドルの受け側です。 よく見ると、センタースピンドルの凹み部分とずれないようにネジが締めれるようになっていました。 拡大すると... ![]() 一般的な六角レンチ形式になっていますが... うん? よく見ると ![]() ネジが締まってない!..いや、使ってる内にネジが緩んだのでしょうか? これでは、空回りするハズです! 早速、ネジを必要な分だけ閉めてみました。 ![]() この状態でターンテーブルをセンタースピンドルにセットしてターンテーブルを回してみると... なんと、しっかりターンテーブルが回る。 しかも、かなり強く力を加えても今度はターンテーブルは絶対に止まりません! おそらく本機のモーターは、かなり強いトルクなんでしょうね。 これで、問題解決! この辺が、いかにも、made in USA らしい? 作りですね。 ひょっとして、これからも使い続ける内に次第にネジが緩んでくる可能性が高いかも? 本来は、ターンテーブルをセンタースピンドルにセットした状態でネジを閉めれれば良いのですが... あいにく対応できる長い六角レンチは持っていないので、その際はまた取外して締めるしか方法はないですね。 クリーニングの成果は? 2日間で計 22枚のレコードをクリーニングした結果。 数枚のレコードだけを除いて結果は良好でした。 やはり気になっていたスクラッチノイズ(レコード再生中のプチプチッっていう音)が減少しました。 しかも部分的には、皆無になっているのもあるので非常に嬉しい。 ただし、お気に入りの数枚のレコードだけは、ある部分だけスクラッチノイズは変わりませんでした...。 念の為、再度、念入りにブラッシングしてみましたが、 結果は同でした。 これらのレコードは、今年発売された新品 (新譜) レコードなのでちょっと残念です。 でも、これだけの効果が確認できて、さらに静電気対策ツール SK-EXU との組合せにより、今までよりもさらにクオリティの高いアナログ再生が楽しめるので、 購入して良かったと感じています。 また、クリーニング後、レコード再生して気付いたことは聴き終わった後の針先に付着するゴミがほとんど見られないのです。 きっと、溝深く入り込んでいた不純物などが一掃された為でしょう。 いずれにしろ、音自体もクリアに聴こえるのは錯覚でしょうか? これからも、導入後の変化などをここに報告します。 VPI HW-16.5 の危ない突起部分 本体の角にあたる部分が鋭利な針先のようで危険な状態です...。 製造上の仕上がり部分の品質が少々悪いですね。 made in USA だからか? ちなみに、この突起部分の材質は、薄いアルミ板なので余計、痛いのです...。 ![]() 向かって左側の奥の角...4か所の内、この部分が当たると一番痛い! ![]() 前面の左側の角 ![]() そこで、こんな便利グッズを見つけました。 ![]() 偶然にも、サイズがピッタリ! ![]() これで、安心して使用できます。 |
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