Analog Turntable (レコードプレーヤー)


アナログレコード
デジタルオーディオと言われた CD が1982年に登場してから40年以上経ちますが、手軽に音楽が聴ける点については大変重宝していますが...。
私の場合、良い音を手軽に聴ける CD よりも、むしろ 手間隙をかけて、面倒な手順とか機器に触れながら様々な調整を楽しみ、そこから聴こえてくる音を自分好みの音に変えながら、また、 ほんの少しの調整で変わる音の違いも見つけながら聴くアナログレコードがやめられません。
今となってはこのアナログレコードの世界が、まあ、少々? お金のかかる趣味ですが...なぜかやめられません(笑)

たまに昔のレコードを取り出して聴くと、えっー! っていう感動がたまにあります。
昔には存在しなかった低インピーダンスの MC カートリッジを含めて現在販売されているフォノイコライザーユニットなどは、最新技術の進歩と思っています。
さらに、最近の新譜レコードは、レコード盤の重量が 180g〜 200g級の重量盤かつ高音質レコードとして販売されているので音質が良いのです。
私は可能な限り同じアルバムを CD とレコードの両方を購入して聴き比べするのが好きなのですが、明らかに レコードの方が良く聴こえることの方が多いです。
音楽はやはり感動してナンボだと思いますが、そういう意味においてはレコードというのはまだまだ捨てがたい魅力があります。
そもそも昔と違って、レコードの製作までに関わる最新のデジタル機器で最終的にアナログ記録する訳ですから昔のレコードより音が良いのですね。
さらに、その溝をトレースするカートリッジをはじめ、トーンアームやフォノイコライザーユニットなど最新のアナログ機器にも目を見張るものが多いのです。




それでは、前置きが長くなってしまいましたが、私が現在愛用しているレコードプレーヤーを紹介。

DENON DP-3000NE <デノン>    ※ 2024年 アナログ・グランプリ <金賞受賞>

2023年10月に発売された、DENONのフラッグシップモデルのレコードプレーヤー『DP-3000NE』です。
DENONのフラッグシップモデルだけあって、長らく待ち望んだ方も多いであろう本製品は、デノンのレコードプレーヤーの伝統を踏襲しつつ、現在の技術を用いて設計された、まさに新フラグシップにふさわしいモデルとなっています。

私自身も発売前から注目していたレコードプレーヤーで、購入するまでの1年間、様子見していたところ、予想以上に評価も高いことに加え、本プレーヤーが『2024年・アナロググランプリ<金賞>』を見事に受賞したこともあって、遂に購入したレコードプレーヤーです。

使用するMCカートリッジは、本機と一番相性の良いと思われる『DENON DL-103R』も同時購入。
ちなみに、音質等、性能に大きく影響する電源ケーブルは本機にも付属しているが、設置当初からZonotoneの電源ケーブル【6N2P-3.0 Meister】に変更しています。



           品   名                             型   番
   レコードプレーヤー DENON DP-3000NE
   フォノイコライザーユニット Accuphase AD-2850
   MCカートリッジ DENON DL-103R
   電源ケーブル Zonotone 6N2P-3.0 Meister

ちなみに、本プレーヤー(DENON DP-3000NE)の購入に伴い、諸般(※)の問題から、今まで愛用していた2台の アナログ・ターンテーブル(VPI Classic TurntableClearaudio Champion Magnum)を売却。

※ 売却した1番の理由は、VPI Classic TurntableClearaudio Champion Magnum の両機は、 共にカートリッジ取付け部分がトーンアームと一体化されていたため、カートリッジの比較視聴が困難だった。
愛用し続けるほど、カートリッシの比較視聴がしたいというストレスを抱えていたので、簡単にカートリッジの交換が可能なユニバーサルタイプのトーンアーム搭載のプレーヤーとして評価の高かったDENON DP-3000NEを選択。






以下、過去に所有していたアナログ・ターンテーブル



MICRO DDX-1000 <マイクロ精機>  ※ 1977年製


トーンアームが最大 3本まで設置できるため、カートリッジの視聴比較などには便利で魅力的な機種として未だに人気の絶えない機種でしたが、故障が続き売却。







VPI Classic Turntable <米VPI Industries Inc.社>  ※ 2009年8月購入

本機は独自の最新技術が当時投入されており、仕上がりが私好みのクラシカルなイメージの VPI Classic Turntable です。
VPI 社からは数多くの種類のターンテーブルが今でも米国内で販売されていますが、日本国内においては、何故か 数機種の輸入・販売に留まっているようです。
いずれにしても世界各国から高い評価を受けている VPI のターンテーブルですが、本機以外の機種についてはデザインがいまいちと感じる私でした。
一方、本機は私好みのクラシカルなデザインで、 キャビネット仕上げがウォルナットとブラックオークの2種類で、ブラックオークの方を密かに欲しいと思っていたターンテーブルです。

ちなみに、本機は2009年1月米国ラスベガスにて開催された世界最大級のエレクトロニクスショー 『International CES 2009』 にて発表され、同年6月に発売された同社創業30周年を記念するアナログプレーヤーです。

特徴は、新開発の重量級 (8.8kg) アルミ製プラッター。
そしてMDF + スチールプレートによる一体型ヘビー・コンパウンド・キャビネット。
総重量 23kgを超える本体は高いハウリングマージンを確保し、再生の難しい低域周波数も高解像度で再現し、さらに重心の低い高品位な再生能力を誇るお気に入りのアナログプレーヤーです。 
  
アームは、ユニークなユニ・ピボット/オイルダンプ機能付きの 10インチアーム JMW-10.5i SE を標準装備

キャビネットは、私好みの 『ブラックオーク仕上げ』を購入
さらに、テフロン+真鍮製軸受けを採用したインバーテッドベアリングをはじめとして、アナログ再生技術の進化を象徴する VPI 独自の機能の数々が、クラシカルなリアルウッド突き板キャビネットにまとめられています。
アナログ再生の最先端を追求しながらも原点を再び見つめなおす、そんな同社のアナログ哲学と歴史を総括する自慢のアナログプレーヤーです。








Clearaudio Champion Magnum <英クリアオーディオ社>  ※ 2006年12月購入

世界でもアナログオーディオに一番力を入れているドイツの Clearaudio 社のターンテーブルです。   
まさにドイツの職人技が活かされている製品です。   
さらに、とんでもない工作精度がないとできないパーツを導入している製品でもあります。  
なぜか見ているだけで幸せになる、この製品...   
開封した時に一番最初に目に入ったのが 『白い手袋』
セッティングは、すべてこの白い手袋をしたまま行い、その後のメンテナンス時などもこの白い手袋をはめて行っています。

アームは、イギリス REGA 社の最高級アーム 【 RB-700 】 を搭載
ちなみに、本製品は2006年 オーディオ銘機賞 ≪アナログディスク関連部門≫ 受賞モデルで 10周年記念の特別モデルです。   
特徴は、REGA 社最高級のダイナミックバランス型 RB700 トーンアーム搭載し、70mm の超極厚、5.0kg の重量級超高硬度アクリルプラッターを採用しています。   
さらに、小トルクの超精密シンクロナスモーター、ベルトドライブで極厚の無共振、ブラックアクリルボードベース、独自の大型インシュレーターを搭載し静かさとダイナミックさを両立している、まさに 『理想のターンテーブル』 により近い製品です。









最後に...これからレコードプレーヤーを買うなら

最近レコードプレーヤーが復活してきた感じで、電気店の店頭で良く見かけることがあります。
しかしながら、それらの多くは 『レコードが聴ける』 というだけで、とてもいい音が出るようには思えないものがほとんどです。
海外製品にはアナログに力を入れているメーカーも多くありますが、本格的なプレーヤーは大抵 50万円もしくは100万円以上します(汗)

そこで、私としてはレコードプレーヤーの黄金期 1970年〜1980年代に製作されたプレーヤーの中古購入をお薦めします。
これらの製品はオークションでも多数、取引されているので比較的入手しやすいです。
中でも日本を代表するマイクロ精機(MICRO精機)もしくはデノン(DENON)のプレーヤーをお薦めします。
単純な構造なのでモーターさえ壊れていなければ大丈夫。
さらに、オークションなどではアーム付きで程度のよさそうなものも多く見かけます。





プレーヤー以外に必要なもの
それは、カートリッジ 、つまりレコード針です。
DENON DL-103 (発売時期:1970年4月)
1970年に発売され、今も製造販売されている超ロングラン製品です。
1個1個手作りによる高品質・高音質などが超ロングランを保っているのでしょうね。
DL-103は精密技術者が1個1個丹念に手作りによって仕上げ、性能も厳しい規格を満足する迄調整された高信頼度の高級カートリッジです。
発電方式:ムービング・コイル形
出力電圧:0.3mV(1000Hz 50mm/sec水平方向)
インピーダンス:40Ω±20%(1kHz)
負荷抵抗:100Ω以上(トランス使用の場合は別)
コンプライアンス:5×10-6cm/dyne(レコードで測定)
針圧:2〜2.5gr



再生方法は、使っているアンプに PHONO 入力端子がなければ、イコライザーアンプを単体で購入し、普通のライン入力端子に接続すればOKです。
また、PHONO 入力端子はあっても、MC ヘッドアンプが内臓されていなければ、MC トランスを単体で購入すれば良いでしょう。
私の経験上で申し上げれば、ヘタな PHONO アンプを使うより、MC ヘッドアンプの方がクオリティーが高い事が多いです。

カートリッジは好みで選べば良いのですが、音がニュートラルで値段もお手頃な MC 型の DENON DL-103 がお薦めです。

現在でも安定供給されているというのもありがたいし。
また、AMAZON など安価でかつ送料無料で入手できます。




















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